▲中学3年生 平和インタビュー&平和メッセージ集め
本校では教育目標である「グローカル・イノベーション・リーダーの育成」を目指し、さまざまな行事や活動を行っています。このたびは、毎月奇数土曜日に設定しているActive Saturdayを利用し、中学1年生から3年生まで全員で広島平和記念公園で平和学習を実施しました。
8月6日「広島原爆の日」を始めとして、この夏も戦争に関する多くの報道が各メディアにおいて行われてきました。自分たちの住む広島の歴史を知ることは、「グローカル・イノベーション・リーダー」には欠かすことのできないことです。
本校では中学3年生の研修旅行で台湾に行きます。その台湾の中学生と学校間交流を行うのですが、その際に自分たちの住む広島について紹介をします。
もちろん広島の名所や名産品についても話すのですが、しかし、原爆の被害を受けた「ヒロシマ」に言及しないわけにはいきません。
その時にどれだけ自分たちが、自分自身の言葉で語れるだけのものを持っているか、それが「グローカル・イノベーション・リーダー」を目指す本校の生徒には必要であるということを、常に生徒たちには話しています。
その意味でもこの3年間を通じての平和学習は、とても大切な意味を持っています。
中学1年生
中学1年生は、まずは原爆ドーム前に集合しました。そこで学年団での記念写真を撮った後、動員学徒慰霊塔に移動しました。本校の前身は「鈴峯女子中高等学校」ですが、もともとは、昭和22年に新学制により「広島実践高等女学校」(昭和18年に「私立広島商業実践女学校」から改称)から設置されました。その「実践高等女学校」の生徒たちも原爆で犠牲になっています。動員学徒慰霊塔に刻まれている「実践女」の名を、生徒たちは悲痛な面持ちで見つめていました。
その後、広島平和資料館に移動し、リニューアルした館内の展示を見学しました。
見学を終え出てきた生徒たちの表情は、みな悲痛な面持ちで、原爆のもたらした被害の大きさや悲しみの重さを感じているようでした。
中学2年生
中学2年生は、「被爆したアオギリ」の前に集合しました。2年生のプログラムは、ピースボランティアの方々による慰霊碑巡りです。平和公園内には様々な慰霊碑があります。その慰霊碑一つひとつには、それを建立した方々の思いが込められています。中学2年生は、ピースボランティアの方の説明を受けながら、原爆の被害にあった方々、そしてその方々を悼み、慰霊碑を建立された方々の願いに、それぞれ思いを致していました。
中学3年生
中学3年生は、平和公園を訪問する方々への平和インタビュー&平和メッセージ集めを行いました。このインタビューは、できるだけ海外から日本に来ている方々に実施するようにしています。そのため、中学3年生は、英語の時間にインタビューするための英語での表現を考え、練習していました。その成果が出たのでしょう、どの生徒もとてもスムーズに話しかけることができており、平和へのメッセージも順調に集めていました。
当日は、広島市内は35度にも達するほど猛暑の日でした。体調を崩す生徒が出はしないかと心配していたのですが、どの生徒も最後まで頑張って活動をしていました。
来週のLHRでは、平和学習のまとめを行います。どのような形で生徒たちがこの日の活動を振り返り、まとめるのか、とても楽しみです。