先日、試験返しの様子をブログでお伝えしました。すれ違う生徒たちからは、「社会は(強調)できてました!」「数学が一番できてると思ってたのに一番悪かったです」など、喜びや悲しみの声をあちこちから聞きました。私たちは日頃、テストの点数や偏差値など、数値で表すことが多いですよね。このように、数値化できる能力のことを「認知能力」というそうです。よく「(どの教科もよくできているから)〇〇さん(君)は頭がいいよね~!」などという場合がありますが、頭の良さをはかるものさしは本当にそれだけでしょうか…?
みなさんの能力は、それだけに限りませんよね。例えば、他の人たちにやさしくしてあげたり、協力できる「他者とつながる力」、さらに上を目指すことのできる「自分を高める力」、あきらめずに粘り強く努力できる「自分と向き合う力」。数値にはできなくても、これらも人間の持つ立派な能力です。 今日のLHRは、そのような「数値では表せない能力(非認知能力)ってなんだ?」ということについて、岡山大学の中山芳一先生をお招きし、講演会をしていただきました。先行き不透明で将来の予測も困難な状態といわれる今のご時世ですが、中山先生いわく「大切なのは自分で考えて行動し、その行動に自分で責任を持つこと」だそうです。
協創中高ではこの「非認知能力」についても、評価のひとつとして取り入れる予定です。今後の導入に向け、生徒たちにも共通認識を持ってもらおうということで、この講演が企画されました。
生徒たちが成長し、将来社会に出る時、たとえ先の見通しが立たない世の中であっても、力強くたくましく活躍している、そんな人材に育っていってくれればと思っています。