本校ではかねてより、教員による「分かりやすい授業」だけでなく、生徒が「自ら考え学ぶ」ことを意識した授業展開における工夫に取り組むことで、生徒の主体性を育むということを目指しています。
現在2学年の国語の授業では、ある詩を学習しています。授業者である私の個人的な反省と挑戦を踏まえながら、生徒と一緒になって奮闘しております。上記の学校全体の取り組みに則り、生徒が自分の考えを持ち、それを他者と交流することで新たな視点を獲得する学習過程の割合が増加するよう仕組んでみました。
「詩を通して作者はどのようなことを言いたいのだろう」
本単元の核に迫るような大きな問いですが、あえて学習の初期の段階で生徒たちにぶつけてみました。自分なりの読みをグループの生徒に熱弁する姿や、「なるほど」「そういうことか」と交流する姿には、こちらもさらなる挑戦へ向かう元気をもらえます。次回からは、内容について正確に捉えることを確認したうえで、比喩表現に注意しながら改めて作者の想いに迫れるよう展開していきます。